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written by 岡パパ

 

岡パパが幼稚園児や小学生の頃、
遠足に行く前にとても楽しみにしていたことがありました。

それは遠足に持っていく「おやつ」です。

(当時の岡パパにとっては)大金となるお金をにぎりしめ、
スーパーなどでアレやコレや選んで買ったものです。

その「おやつ」を遠足の休憩所で食べるのが、とっても楽しかった思い出があります。
時にはお友達と「おやつ」を交換して食べたこともありました。


(画像はイメージ)

そんな遠足の「おやつ」が禁止になる小学校が増えているということです。
その理由は、「食物アレルギー対策」だというのです。

 

<目次 Contents>

◆突然の「おやつ禁止」発表に戸惑い

東京都内のある公立小学校で、「遠足へのおやつの持参を禁止します」
お知らせがあり、児童や保護者の方々に戸惑いが広がりました。

学校側では、食物アレルギーをお持ちの児童が、
遠足中の「おやつ交換」などにより、アレルゲンを含む食品を誤食するリスクを考え、
このような対応に至ったようです。

 

他にも、学校側が「おやつ」を用意して配布するという対応をとる
学校もあるとのことです。

 

アレルギーという問題について理解は示しているものの、
一部の方々からは「遠足の楽しみが無くなるのではないか?」といった
意見も出ているようです。

重篤な食物アレルギー症状をお持ちのお子様の保護者の方からは、
「学校側で対応をしてくれるのは嬉しい」とする一方、
「自分の子供のアレルギーのために、他のお子様の楽しみを
奪ってしまうのではないか?」

複雑な心情をお持ちの方もいらっしゃいます。

 

確かに、個別で対応をしていくには、保護者も教員の先生も限界があり、
目の行き届かないようなケースもあるかもしれません。

そういったリスクを考えるのであれば、「おやつ」を禁止にするほうが
安全性は確保できるでしょう。

では、これで課題は解決されるのでしょうか?

 

◆『学ぶ機会』を作ることはできないのか?

学校での「アレルギー対応」と聞くと、主に「給食」をイメージします。
でも学校では他にも様々な場面で「食」に触れる場面があります。

調理をする家庭科
食材を扱うような理科図工
今回のテーマになっている遠足
高学年で行われる宿泊学習

学校や地域によっては、独自の食育教育を採用し、
特別なカリキュラムを用意しているところもあるかもしれません。

では、そういった場面でも、
「アレルギーのリスクを無くす為、全て無し」にするのでしょうか?

 

岡パパは、個人的には遠足のおやつ交換があっても良いと思います。
ただし、そこには教員の先生方や学年のお友達にある協力をしてもらう必要があります。

それは「食物アレルギーについて知ること」

・食物アレルギーを持つ人がアレルゲンとなる食材を食べると、
 どんなことになってしまうのか?
・アレルゲンの誤食は、どのようなケースで起こるのか?

こういったことを知っていただくことで、学校の中だけでなく、
日常生活の中でも食物アレルギーの方に対して理解してくださるように
なるかもしれません。

 

娘が幼稚園の遠足に行った際は、お友達とおやつ交換をしていました。
しかし、娘はそのおやつを、もらってすぐには食べません。
必ず先生か岡ママに「食べることができるか?」を確認するようにしていました。

また、周りのお友達も「娘ちゃん、このおかし食べられる?」
聞いてくれました。

このように、娘の周りには、「娘には食べることができないものがある」ことを
知ってくれて、配慮してくださるお友達がいてくださいました。

それは、幼稚園の先生方やお友達の保護者の方々、そしてお話を聞いてくれた
お友達の皆さん、みんなのご協力のお陰です。

 

食物アレルギーは、人によってアレルゲンとなる食材が異なったり、
アレルギー症状を発症する量も違うなど複雑です。
また、アレルギー症状が重篤な場合には、命の危険にも繋がります。

学校側で、食物アレルギーへの対応をする際には、
安全性を優先させるのは当然だと思いますし、
食物アレルギーを持つお子様の保護者の方も、
その点は同意してくださると思います。

しかし、学校というある意味「守られた環境」の中で生活していく上では、
アレルゲンを排除するなどの対応もできるかもしれませんが、
実際の日常生活ではそのようにはできません。

 

スーパーや外食店ではアレルゲン入りの食材があるのが当たり前です。
アレルギー対応の商品を探すほうが難しいでしょう。

食物アレルギーを持つ方が1人で対応していくには限界があります。
周りの方々のご理解やご協力が必要な場面が多くあります。

食物アレルギーがある方も無い方も、学校でアレルギーについて学んでいくことで、
学校から離れた場所でも、当然のように配慮できるようになっていただければ
素晴らしいですね。

 

そのような意味で、遠足などの機会を活かして
食物アレルギーを知っていただくことに繋げていただければ嬉しいです。

その為なら、食物アレルギーをお持ちのお子様の保護者の方も、
何か先生のお手伝いができることがあれば、協力してくださるのではないでしょうか?

こういった機会を増やしていき、クラスのみんなで協力して
食物アレルギーを持つお子様や、他にも何らかの外的要因で体調を崩してしまうお子様を
守ってくれる環境を作っていければ、岡パパとしては本当に嬉しいです。

記事参照元:日本経済新聞はこちらから