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written by 岡パパ
花粉症やアトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、ぜん息、
そして食物アレルギーなどなど、
私達日本人の約半数の方々が何らかのアレルギー症状を
持っているといわれています。
近年、増加傾向そして重症化傾向にある、このアレルギー問題に対して、
国の研究班がアレルギーの病気を克服する為の、
今後10年間の研究の方向性と研究成果の目標を提示しました。
(画像はイメージ)
患者の数を10%減らし、死亡患者をゼロにする
国はアレルギーや免疫が関係する病気について、
研究の中長期的な進め方を検討しています。
専門の医師などで作る厚生労働省の特別研究班がまとめた
今後10年間の研究の方向性を示す提言では、以下を目標とします。
・遺伝子や生活環境なども考慮した患者一人一人にあった医療を実現する。
・患者の数を10%減らすこと
・食品や医薬品を原因として重いアレルギー症状を起こすなどして
死亡する患者をゼロにすること
これらの目標を実現するために、取り組まなければいけない
3つの柱があります。
1.アレルギーのメカニズムを解明して、
予防や治療につなげる「基盤研究開発」
2.年齢によって症状が異なるアレルギーの特徴に合わせた診断や
治療法を開発する「重点研究開発」
3.患者の意見を取り入れて効果的に研究を推進する「横断研究開発」
国はこの提言を基に検討を進めて、秋ごろを目処に具体的な戦略を決め、
来年度から取り組みを始めることにしています。
記事参照元:NHK NEWS WEBはこちらから
国が先導して行うアレルギーへの対応が本格的になってきました。
2015年12月に施行された「アレルギー疾患対策基本法」から
2年半が経過しました。
今までも、対応の基本指針を定める、
アレルギー診療の拠点病院設置を進めていくなど
少しずつ動いていました。
10年という中期的な計画ではありますが、年月が経つごとに、
アレルギーの予防や治療に関する研究成果が上がったり、
お住まいの地域に関わらず適切な診断、治療を受ける体制が
整ってくるかもしれません。
そして、そのような社会が実現されれば、
一般的に販売されている食品や日用品だけでなく、
外食店や宿泊施設などもアレルギーへの対応・配慮が
進んでいくことと思いますし、
「アレルギーへの理解」も広まっていくかと思います。