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written by 岡パパ

 

『食物アレルギーは子どもがなるもの』

一般的には、そういった認識が多いかと思いますが、
最近では成人後になって初めて食物アレルギーになったという方も
多くいらっしゃいます。

今回ご紹介する方も、成人後に食物アレルギーがあるとわかり、
食生活が大きく変わりました。

「食物アレルギーにより食生活が変わる」

この言葉から、皆様はどんなイメージをもたれますでしょうか?

今まで食べることが出来ていたものが食べられなくなり辛い。
外食などで制約がでてしまい悩んでいる。

などなど。
ネガティブなイメージを思いつかれた方が多いかと思います。

しかし、この方は「食の世界が広がった」と前向きにとらえ、
『食』そのものを楽しんでいらっしゃいます。

 

杉浦朋子さんは20代の頃に食物アレルギーがあることが判明しました。
杉浦さんが食べることのできないアレルゲンは、
生野菜全部、柑橘類を除く果物全部、ドレッシング、ソース類、市販のカレールー、
キムチ、わさび、からし、生のネギ、サバ缶やツナ缶、乳製品、ナッツ類などなど、
なんと100種類以上はあるとのことです!

私たちの娘も、小麦や卵といった、様々な料理や食品に使われている代表的な食材に
食物アレルギーをもっていますが、これほどの食材にアレルギーがあるとは驚きです。

日常の食生活では、さぞご苦労されていらっしゃることだろうと思いましたが、
杉浦さんは「むしろ食の世界が広がった」と、とても前向きです。


(画像はイメージ)

杉浦さんは「おいしいもの、食べることが好きな人」として、
ご友人の方々の間で有名なのだそうです。

以前は、好きなものばかり集中して食べてしまいがちだったという杉浦さん。

100種類以上もの食材を食べることができないとわかってから、
『アレが食べられない』ではなく『こうすれば食べられる』
考え方をシフトされました。

例えば、安居酒屋は行けなくても、
食にこだわるプロの料理人がいるお店であれば、アレルギー症状が出ないこともある。

ソーセージとワインを合わせるとアレルギー症状が出るが、
自家製ソーセージを出す店なら問題ないことがわかった。

市販のカレールーは使えないから、スパイスから調理する。

味噌、醤油、ナンプラーなど自然の食材で作られた調味料やハーブ類は大丈夫なので、
和・洋・中など幅広いメニューにトライし、料理の腕を上げる。

などなど、毎日の生活での食だけではなく、外食という場面でも
ご自分で食べることができるもの(お店)はあるか?を
楽しみながら探されていらっしゃるようです。

※こちらでご紹介した例は、杉浦さんの食物アレルギー症状によるものであり、
全ての食物アレルギーをお持ちの方に当てはまるものではありません。

 

杉浦さんは牛肉についても食べることができないようです。
豚肉・鶏肉以外に、何か食べることができるお肉はないものかと探していて、
『羊肉』に出会ったとのことです。

羊肉は、日本ではあまり馴染みが無いようです。
北海道の『ジンギスカン』が有名ですが、
日本の一般のご家庭の食卓に羊肉をつかったお料理が並ぶことは少ないでしょう。

ですが、日本以外では羊肉はポピュラーな食べ物なようです。

「羊と出合い、おいしさに開眼!
今では月30キロ仕入れ、興味がある人への即売会も開いていますし、
同じ羊好きの仲間が増えました。」
と、食べる楽しみだけではなく、同じように楽しむ仲間も増やしています。


(画像はイメージ)

さらに、精肉される前に、どんな飼料を使って育てられていたかによっても、
体調を崩すかどうかがわかってきたようです。
お肉を購入する業者さんに「合成飼料を使って育てられたか?」等、
問い合わせて仕入れをしていたところ、
「こんなお肉が入ったけど、どう?」と、声をかけてもらえるようになったようです。

羊だけではなく、時にはイノシシを1頭買いしてパーティーも開催されているとのこと。

 

私たちが今までもっていた『食物アレルギー』のイメージは、
『食の制限・制約=窮屈でガマンしなければいけないもの』
というものが多かったように思います。

確かに、食べることができない食材があることは確かです。
ですが、食物アレルギーがあるからこそ、
毎日の食のありがたさに気づいたり、代替食材と出逢った時に嬉しい!と感じることができたり、
色んな感動も味わっているのではないでしょうか?

私たち夫婦も、娘が食物アレルギーになったことにより、
家族で食卓を囲む大切さや、私たちが毎日食べるものが
どんな人たちがどんな想いを込めて作ってくださっているものか?
など、強く意識するようになりました。

それに、同じように食物アレルギーに悩みを持つ方々とも繋がることができ、
様々なご縁をいただいております。

食物アレルギーは命の危険に繋がることもあるため、
決して楽観視することは出来ませんが、
それでも『食べることの楽しみ』は食物アレルギーの有無に関わらず同じはずです。

何か1つでも
「美味しい、楽しい、ありがとう」
そんな風に思うことのできる食材やお料理に出逢うことができたら、
毎日の食生活が少しずつ楽しくなっていくように思えます。

 

記事参照元:日刊ゲンダイの記事はこちらから