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written by 岡パパ

 

ピーナッツは、アメリカでは代表的なアレルゲンの1つであり、ピーナッツに食物アレルギーを持つ患者さんは約300万人おり、その約半分が4歳~17歳とのことです。アメリカのお子様の2.5%にピーナッツアレルギーがあるとされています。そして、ピーナッツは、アメリカだけでなく日本でも、そして世界中で代表的なアレルゲンとなっていると言われています。


(画像はイメージ)

そんなピーナッツアレルギーをお持ちのお子様たちにとっての治療薬が開発され、米食品医薬局(FDA)で初めて承認されました。

この薬は、アメリカバイオ医薬品会社エイミューン・セラピューティクスが開発したもので、「PALFORZIA」という商品名で販売されることになります。


(画像は薬を開発したエイミューン・セラピューティクス社のHPより)

「ピーナツアレルギーの薬ということは、投与すればピーナッツアレルギーが治るの?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながらそこまでの効用・効果はまだ実現できていません。

この薬「PALFORZIA」は、ピーナッツ・タンパク質が規定量含まれています。ピーナッツアレルギーの患者は、この薬を少量から摂取していき、徐々に摂取量を増やしていく仕組みです。日本でも行われているアレルギー専門医の管理下で行われる経口免疫療法と同様の効果を狙っています。

上述したように、この薬は、投与することでアレルギーの治癒になるものではありませんが、経口免疫療法において『量を厳しく計量して摂取し続けていく』という難しい作業をより簡易的にし、計測間違いなどを起こしにくくするという点では、食物アレルギーでお悩みのご本人や一緒に治療をしていくご家族の方々にとって、有用な薬になるかと思います。

今回、FDAによって承認されたのは、4歳~17歳の方に向けた処方が対象とのことですが、1歳~4歳向けについても試験を進めているとのことです。

記事参照元:
Bloombergの記事はこちらから

CNNの記事はこちらから

 

私たちの娘も、現在アレルギー専門医のご指導の下、経口免疫療法をしています。その中で、アレルゲンとなる食材を規定量計量していくのが、難しい点の1つです。

アレルギー症状が重篤な方の場合は、ほんの0.1g増えてしまっただけでも、重いアレルギー症状を発症する可能性があります。

そういった点において、今回のような『特定のアレルゲンを規定量摂取できる薬』というのは、計量する際に起きる誤りを減らし、より安全に治療を続けることができるようになることが期待できます。

今回のような薬が他にも開発されていけば、ピーナッツだけでなく小麦や卵、乳といった他のアレルゲンについても、治療していくことができるようになるのも近い将来実現されるかもしれません。

AmmuneのHPはこちらから