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written by 岡パパ

 

段々と、蒸し暑い日が多くなってきました。

暑くなってくると汗をかいて、そこから『汗疹(あせも)』、そして『アトピー』と、アトピー性皮膚炎をお持ちの方にとっては辛い季節になってきました。


(画像はイメージ)

岡パパもアトピー性皮膚炎でしたので、夏場は背中や膝の裏など、色んな場所が湿疹になってしまい、夜眠るのも辛かったのを覚えています。

そんなアトピー性皮膚炎で、日中や夜も辛い時間をお過ごしの方々に嬉しいニュースが入ってきました。アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える新しい薬が開発されたというのです!

 

アトピーのかゆみ4割改善 新薬『ネモリズマブ』

京都大学の椛島健治教授(皮膚科学)と製薬会社マルホ(大阪市)の研究チームでは、アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える治療薬として開発中の新しいタイプの薬が有効だとする治験の結果を、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン電子版に掲載・発表しました。

このアトピー性皮膚炎のかゆみを抑える治療薬とは『ネモリズマブ』という名前です。一般的なアトピー性皮膚炎への投薬としては、塗り薬をご想像される方が多いかと思いますが、この『ネモリズマブ』は注射で投与します。


(画像はイメージ)

 

◆アトピーでかゆみが生じるメカニズムと新薬の働き

アトピー性皮膚炎にて、かゆみが生じる仕組みとは?

アトピー性皮膚炎の患者の体内で作られるたんぱく質「インターロイキン31」が、かゆみを伝える神経の窓口となるたんぱく質と結びつくことで、かゆみが生じるとされています。


(画像はイメージ)

今回発表された新薬『ネモリズマブ』は、このたんぱく質同士が結びつくのを防ぐ働きをするとのことです。

 

◆かゆみが4割改善!

中程度から重い症状の患者215人に対し、ステロイド剤などの塗り薬を併用しながら、効果を確認する治験が行われました。215人のうち、143人には4週間おきに計4回新薬を投与します。残りの72人には偽薬を使いました。

その結果、新薬を使ったグループは最初の投与から16週間後、かゆみの程度が平均で約4割改善し、湿疹の症状にも回復が見られたとのことです。投与していないグループは、かゆみの程度の改善が2割に留まったとのことです。

 

◆かゆみが起こす集中力の低下や不眠の問題解決へ!?

アトピー性皮膚炎をお持ちの方や、そのご家族の方はご存知ですが、アトピーなどのかゆみが起き始めると、ガマンすることなどできず、痒くて痒くてかきむしってしまいます。当然、かゆい中では集中力も低下してきますので、勉強なんかできませんし、夜眠るのも困難になり、睡眠不足にも繋がります。

今回発表された新薬『ネモリズマブ』は、国の承認を得るための最終段階の治験を終え、国への承認申請を目指すということです。この新薬が広く処方されるようになれば、アトピー性皮膚炎のかゆみが抑えられ、日中は勉強や仕事に集中しやすくなりますし、睡眠時もぐっすり眠ることが出来るようになり、そして皮膚の状態も快方へ向かいやすくなるかもしれませんね。

 

記事参照元:ヨミドクターの記事はこちらから