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written by 岡パパ
食物アレルギーは、特定の食べ物を食べた際(※)に身体の免疫機能が過剰に反応してしまい、身体にさまざまなアレルギー症状を引き起こすものです。食物アレルギーを引き起こす食材をアレルゲンと呼びます。
※アレルギー症状が重篤な方では、アレルゲンとなる食材に触れるなどするだけでも、重いアレルギー症状を発症する場合があります。
日本では、食物アレルギーを引き起こす代表的な食材=アレルゲンとして、28品目が設定されています。この28品目以外の食材についても、アレルギー症状を引き起こすこともあります。
今回は、病気の発症を境に、どんな食品を摂取しても重いアレルギー症状を発症してしまうようになってしまった方についてご紹介します。
イギリスにお住まいの女性:ローレン・ウィタリングさん(20歳)は、食べることが大好きな方で、お友達との外食などをよく楽しんでいらっしゃいました。
しかし、ローレンさんが16歳の時、身体に異変が起こりました。学校での化学の実験中に、アルコールが入った液体を使った際、蕁麻疹が出ました。お食事では、大豆製品や乳製品を食べると蕁麻疹やふらつき、動悸などのアレルギー症状が現れ始めました。
体調不良が長く続いたため、入院したローレンさんは、『全身性マスト細胞活性化症候群(MCAS)』と診断されました。
これは、免疫反応を担うマスト細胞が体内に入った異物に対して過剰な免疫反応を起こすことにより、呼吸困難や意識障害などの深刻なアナフィラキシー症状を引き起こしてしまう疾患です。
ローレンさんが、この疾患を発症してから1年は、鶏肉と米、じゃがいも、にんじん、ブロッコリーの5種類の食品だけ食べることができていました。ところが、ある時からこの5つの食品ですら食べるとアナフィラキシー症状が出るようになってしまい、全ての食べ物に対してアレルギー症状を発症するようになってしまったのです。
(画像はイメージ)
食材を口にするだけでなく、アレルギー反応を起こしてしまうものが近くにあると、すぐ全身に蕁麻疹が現れて息が苦しくなり、心拍数が上昇し失神してしまうなど、その症状は重く日常生活で大変な注意が必要です。
他にも、食べ物の匂いやアルコール、煙、香水の匂いなどでもアレルギー反応が出てしまい、外出先で、隣にいた方が消毒用ジェルを開けただけで、すぐにアナフィラキシー症状が出てしまうほどです。
食事が摂れなくなってしまったローレンさんは再び入院し、2か月間チューブから胃に直接栄養を送る経管栄養法で生活を送りました。その際、アレルギー用の低刺激のチューブを使用していましたが、このチューブに対してもアレルギー反応を起こしてしまうようになってしまいました。
現在は心臓近くの太い静脈に直接栄養を入れる方法で命を繋いでいる状態です。
全く食事を摂ることができなくなってしまったローレンスさんは、「生活の中で食事がどれだけ大切であったのか、食べられなくなって痛感しました」とお話されています。
ローレンスさんは、2年で32キロも体重が落ちてしまい、現在の体重は41キロにまで減ってしまいました。それでもローレンスさんは将来栄養士になることを目標にしています。今は、アメリカで開発されている薬の治験を待っているローレンスさん。その薬が効いて再び食べ物が食べられるようになることを願っています。
記事参照元:Yahooニュースはこちらから
多品目の食材に対し、重いアレルギー症状を発症される方がいることを、以前もご紹介しました。
成人後に100種以上の食材に食物アレルギー発症された方についての記事はこちらから
他にも、世界中で深刻なアレルギー症状でお悩みの方がいらっしゃいます。
「食べられるものがたった9品の女児」の記事はこちらから
「水アレルギーに苦しむ女児」の記事はこちらから
「桃しか食べられない男児」の記事はこちらから
どなたも、重いアレルギー症状の為、日常生活において大変な注意をはらって過ごしていかなくてはいけません。そして『食べる』という行為ができないという、岡パパには想像もできないような苦しみを抱えながら、日々戦っていらっしゃいます。
そんな状況下であっても、ローレンスさんは希望を捨てず、「栄養士になる」夢を持ち、病気の治療を続けていらっしゃいます
世界中で様々なアレルギー症状に悩む方が増加しています。その発症メカニズムや予防法、治療法について、多くの病院や研究機関が日夜研究を進めてくださっています。
ローレンスさんのような重いアレルギー症状も治せるような薬ができ、再び「食べ物って美味しい!食べることって幸せ!」と感じていただけるようになって欲しいです。