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written by 岡パパ
「病は気から」とは良く聞く言葉です。気持ちが沈み込んでネガティブな状態になっていると、そのうちに実際体調まで悪くなって来てしまう・・・
日々、様々なストレスにさらされている現代社会に生きる私達にとって、過度でネガティブなストレスが身体に悪い影響を与えることは実感を持ってご存じのことかと思います。
では、前向きでポジティブな気持ちの時に、身体にどんな反応が起こるのか?
この『前向きな気持ち』が花粉症などのアレルギー症状を改善させる研究結果が発表されました。
(画像はイメージ)
◆ストレスが身体に与える影響
ネガティブなストレスが体調不良に繋がるメカニズムについては、TVや雑誌などで紹介されているのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
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大阪大のグループでは、ストレスが免疫力を低下させるメカニズムを交感神経の働きから証明しました。また、北海道大のグループでは、ストレスで起こる脳内の炎症が胃腸の病気や突然死につながる仕組みを解明しています。
このように、ストレスが体調不良に繋がるメカニズムは解明されつつあります。
ところが、その逆のポジティブで前向きな気持ちが身体にどのように影響するのかについて、学術的な研究結果はあまりなかったとのことです。
◆前向きな気持ちが身体に与える影響
山梨大学医学部免疫学の中尾篤人教授らの研究グループでは、前向きな気持ちがアレルギー症状を改善させる研究結果を発表し、欧州アレルギー学会誌「アレルギー」に掲載されました。
そもそも、なぜ「前向きな気持ち」と「アレルギー疾患」を関連付けて研究しようとしたのでしょう?
中尾教授によれば、花粉症や気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎などの新薬の臨床試験では、患者に偽薬が効いたと信じ込む「プラセボ効果」が他の疾患の薬より高く出ることが知られているのだそうです。このことから、『アレルギー疾患に関しては、患者の気持ちがある程度影響する』と考えられていました。
「えっ?気持ちが影響するって、どうやって測るものなの?」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
研究グループでは、マウスを使い、前向きな感情を脳内でつかさどる『ドーパミン報酬系』と呼ばれる神経をさまざまな方法で活性化し、アレルギー反応の影響を解析しました。その結果、いずれも通常より2、3割程度症状が軽くなったということです。
◆精神状態に関わる脳内部位とアレルギーとの関係を明らかにした世界初の知見
この結果について中尾教授は、
「ポジティブな精神状態を生み出す特定の脳内ネットワークが、アレルギーを生じさせる免疫の仕組みと密接にリンクしていることを直接的に証明した世界で初めての知見」
とお話されています。
このことから、アレルギー患者を適切に診療し症状をコントロールするには、日常生活の中で適切な投薬管理は第一に大切だが、患者に前向きな気持ちを保ち続けてもらうことも同時に大事なことであると考えられています。
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記事参照元:
産経新聞はこちらから
大学ジャーナルはこちらから
花粉症、アトピー性皮膚炎、ぜん息、そして食物アレルギー。日本人の2人に1人は、何らかのアレルギー疾患にかかっているといわれています。
食物アレルギーに関しては、食事という生命維持に関わる行為の中で、アレルゲンとなる食材の摂取をしないことが基本となります。
食物アレルギーをお持ちの方が、日々の生活の中で
「みんなと一緒に食べることができない」
「知らない場所で食事をするのが怖い」
といったネガティブな感情になってしまうことは多くあります。
こういった状況から脱却し、前向きにポジティブな気持ちで日々を過ごすことができるようになれば、もしかしたら先述したメカニズムのように、アレルギーの症状がコントロールしやすくなったり、治療効果が高くなるようなことに繋がるかもしれませんね。
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食物アレルギーがあっても、食べることは美味しい!楽しい!そういった前向きでポジティブな気持ちになれるような取組みを、岡夫婦も増やしていけるようにしたいと思います。
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