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written by 岡パパ

 

今や国民の2人に1人は、何らかのアレルギー症状を持っていると言われており、アレルギー疾患への予防・治療に関する研究などが進められています。

特に乳幼児期、児童期にてアレルギー体質であるお子様の割合は高く、アトピー性皮膚炎やぜん息、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなど様々なアレルギー症状に苦しんでいる方が多くいらっしゃいます。

国立成育医療研究センターでは、2003年~05年に同センターで健診を受けた妊婦さんが出産したお子様:1550人に対し、5歳時および9歳時の健康状態を追跡調査しました。

※対象:2008~10年の5歳児984人と2012~14年の9歳児729人。お子様の親が回答したアンケートと血液検査の5歳時と9歳時におけるデータが得られた651人について解析。

その結果、過去1年間に鼻炎症状を発症したお子様は、5歳時で10.6%、9歳時では31.2%と約3倍となりました。
また、血液検査でアレルギー物質に反応したことを示すIgE抗体が陽性を示すお子様は5歳時に比べ9歳時で増加し、9歳時では74.8%何らかのアレルゲンに対して抗体陽性を示しました。
さらに、抗ダニIgE抗体の陽性率が54.3%、抗スギIgE抗体の陽性率が57.8%と、9歳時では半数以上がダニやスギのIgE抗体が陽性であることが明らかになりました。


(画像はイメージ)

これは、5歳時に比べ9歳時の方が鼻炎症状の発症が増加するということを示しています。また、9歳時ではアレルギー検査陽性者が全体の約4分の3を占め、アレルギー体質のお子様が極めて多いことを示しています。

ちなみに、欧州のお子様のIgE抗体の保有率は50%程度に留まっているということです。

国立成育医療研究センターでは
・なぜ日本の子どもの抗体保有率が高いのか?
・なぜ地域差が出るのか?
といったことについて、引き続き調査・研究を進めていくとのことです。

 

記事参照元:読売新聞オンラインはこちらから

 

この結果には驚きました。

食物アレルギーに関して言えば、お子様の年齢が高くなるにつれてアレルゲンだった食材を食べることができるようになることもあるので、「成長と共にアレルギー体質も改善されていくのでは?」と希望的な想いを持っていました。

血液検査によるIgE抗体の陽性反応検査なので、必ずしも該当するアレルゲンに対しアレルギー症状を起こすという訳ではないかもしれませんが、『アレルギー症状を起こす傾向がある』ことが示されています。その傾向が5歳時に比べて9歳時で増加するというのです。

つまり、幼保育園期までは体調不良を引き起こすようなアレルギー症状は少なかったものの、小学生になって学年が上がるにつれてアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、ぜん息、食物アレルギーなど健康を害するアレルギー症状を発症する可能性があるということです。

今まで全くノーマークだったアレルゲンに対し、突然アレルギー症状を発症することもありえることから、現在お子様のアレルギー症状でお悩みの方はもちろんですが、現状特に目立ったアレルギー症状が無いお子様にとっても、お子様の体調について注意していかなければいけないと感じました。

そして、私達の身体では何が起きているのか?私達の身の回りの環境で何か影響を与えるものがあるのか?国や地域によって違いがあるのか?など、色んな疑問が出てきました。

もう一歩踏み込んで調査してもらいたいのが、今回の調査でアレルギー検査陽性反応が出た4分の3の方々に対する調査だけでなく、反応が出なかった残り4分の1の方々と、何か生活環境や習慣(生活サイクル?食習慣?)などが違うのか?といったところにもスポットを当ててもらいたいですね。

世界中の医療関係者や研究者の方々がアレルギーについて調査・研究をして下さっています。今回の研究結果から「子供の成長に伴うアレルギー体質改善へのアプローチ」なんて方法が見つかってくると嬉しいですね。