日本での食生活において、食物アレルギーの発生状況、症状が重篤であるかどうか等の実態により決定される特定原材料表示。

今は総じて28品目が設定されています。

加工食品などについては、表示義務対象品目8品は「えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)」があります。
※くるみについては、23年3月に食物アレルギーの義務表示対象品目に追加されました。

表示推奨対象品20品は「アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウイフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン」があります。

 

この表示推奨対象品目の中の『まつたけ』が、表示対象から外れることになり、消費者庁に今年度中の対応を指示したと発表しました。


(写真はイメージ)

削除候補となるのは、おおむね3年ごとに行う全国実態調査の直近4回の結果により、症例数で上位20品目に入っていないもの、及びショック症例数が極めて少数であるものに該当する品目とされています。

『まつたけ』は直近4回の全国実態調査で症例数がなかったとのことです。

今までは、表示推奨や表示義務となる食材が追加されることはありましたが、表示推奨からの削除は、表示が義務の品目に移行したもの以外では、2001年の制度開始以来初めてとなります。

 

対して、昨今、アレルギー症状の症例数の増加が注目されている『ナッツ類』。

23年3月にも、『くるみ』が表示推奨から表示義務へと移行されました。

そして『マカダミアナッツ』追加候補として、本年度内に流通実態などを調査して検討するように指示したとのことです。


(写真はイメージ)

 

特定原材料の表示義務・表示推奨については、現状の実態にあったものにアップデートしていく必要があり、今後の調査結果によっては、さらに変更が加えられてくるでしょう。

近代の食生活は色んな国々からの影響もあり、日々変わってきています。

今まではほとんど食べられていなかった食材が、数年後には多くの人たちが食べるようになるということも十分に考えられます。

こういった政府による調査の動きについても注目して、アレルゲンの誤食などから防げるようにしたいですね。

 

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