我が家の娘は、小麦や卵や大豆製品といった食材に食物アレルギーがあります。

娘の場合、小麦を含む製品を食べると数分程度でアレルギー症状を発症します。これは即時型と言われるタイプです。


(画像はイメージ)

即時型と書いたからには他にも違うタイプがあります。

遅延型といって、摂取してから数時間、人によっては数日経ってからアレルギー症状を発症することもあります。

また、運動誘発性といって、小麦製品を食べた後、静かにしていれば特に問題ないのですが、摂取後に運動をすることでアレルギー症状を発症するというものもあります。


(画像はイメージ)

この運動誘発性の小麦アレルギーについては、診断をするのが難しく、また診断する際も小麦製品を実際に経口摂取した後に運動をしてアレルギー症状が起こるかどうかを医師の管理監督の下で行わなければいけませんでした。

そんな運動誘発性の小麦アレルギーの診断が、患者への身体への負担を少なくしながらできるようになるかもしれません。

リンク:小麦アレルギー患者の診断精度を向上する新規抗原「α/β gliadin MM1」を発見

<岡パパの要約>

藤田医科大学医学部総合アレルギー科とアレルギー疾患対策医療学講座、そしてホーユー株式会社は、小麦依存性運動誘発アナフィラキシー(wheat-dependent exercise-induced anaphylaxis : WDEIA)の新規抗原「α/β gliadin MM1(Tri a 21.0201)」を発見しました。

食物アレルギーの診断には、一般的に使用される「ω-5 gliadin」特異的IgE抗体検査という方法があります。

この検査では、小麦依存性運動誘発アナフィラキシー患者(以降:WDEIA患者)の約80%に対しては陽性診断が示されていましたが、約20%は検出されないことが課題でした。

今回発見した「α/β gliadin MM1」特異的IgE抗体は、その残り約20%のWDEIA患者でも検出されました

今までは実際に小麦を摂取して運動するなど患者に対して負担とリスクが高かった診断方法に対して、その負担やリスクを回避できるとともに、既存検査と併用することで、これまで診断がつかなかったより多くのWDEIA患者を診断できることが期待されます。

<岡パパ要約終わり>

※詳細は上記リンク先の記事をご覧ください。

最近では、成人されている方の中でも突然体調不良を起こして、よくよく調べてみると、小麦による運動誘発性の食物アレルギーだったというお話も良く聞きます。

しかし、運動誘発性の食物アレルギーは、上記にも書かれている通り診断をするまでの過程が大変で、患者さんもお医者さんも根気がいります。

今回の発見により、今までの検査と併用していくことで、「なぜ体調不良を起こしてしまったのか?」の原因を突き止めやすくなり、再びアレルギー症状を発症することを防ぐことが出来るようになりやすくなります。

こういった研究成果により、アレルギーによる困りごとを少しでも減らすことが出来るようになればと願っています。

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