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written by 岡パパ
食物アレルギーでお悩みの方の人数は、年々増加傾向にあり、
また重い症状の方も多く、社会問題として取り組まれています。
世界中で食物アレルギーの治療に関しての研究がされています。
ただ、食物アレルギーは1人1人でアレルギーを引き起こす食材が異なる、
症状も異なるなどなど、様々な要因が重なり、治療法確立は難しいようです。
「いっそのこと、アレルギー体質にならないような薬ができればいいのに」
なんて思った方、いませんか?
もしかしたら、近い将来、そんな夢の様な薬が実現するかもしれません!
妊娠中の予防接種で赤ちゃんがアレルギー体質にならない!?
(画像はイメージ)
国立成育医療研究センターなどの研究チームは、
マウスを使った実験にて、妊娠中にある「予防接種」を受けることで、
赤ちゃんがアレルギー体質にならないようにするしくみを発表しました。
「アレルギー体質にならないようにすることができる」ということは、
花粉症、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、ぜん息などなど、
様々なアレルギー症状を防ぐことができるかもしれないということです。
では、この「アレルギー体質になる」かどうかは、
一体どんな要因が関係しているのでしょうか?
「アレルギー体質になる」かどうかは、
生後3カ月までに『免疫グロブリンE(IgE)』と呼ばれる物質を
たくさんつくる体質になるかどうかで決まると考えられています。
この『IgE』が、花粉や食物、ダニなどに反応することで、
様々なアレルギー症状:花粉症や食物アレルギー、ぜんそくを
発症します。
それならば、この『IgE』を増やさないようにすれば、
アレルギー体質にならないのではないか?
ということで、この『IgE』を増やさないようにするための
研究が行われていました。
研究チームでは、胎児や乳児期にのみ現れる「mIgE陽性B細胞」というものに注目しました。
この細胞の表面にある『IgE』に、花粉や食べ物などのアレルギーを
発症する原因物質:アレルゲンが結びつくと、『IgE』を大量に作り始めます。
一方、この『IgE』に特殊な薬を結合させると、細胞を自殺させるスイッチが入り、
生涯にわたって『IgE』が作られなくなることが分かりました。
妊娠中の母親マウスに、この特殊な薬を注射すると、
胎児マウスの体内では、ほとんど『IgE』が増えないことが実験で確認されました。
これは、母体からへその緒を通じて赤ちゃんに送られ、「mIgE陽性B細胞」が
死滅した可能性が高いとみています。
効果はマウスが生まれた後大人になっても続き、
アレルギー体質にはなりませんでした。
実は、この薬は、アレルギー患者の症状緩和の為に、
既に使用されているモノなのだそうです。
研究チームの方は、「今後の研究にて、人での安全性を確認し、
数年以内に臨床での実用化につなげたい」とお話されています。
記事参照元:朝日新聞はこちらから
なんだか、難しい単語が出てきましたが、
要は「妊娠中に特別な薬を投与することで、産まれてくる赤ちゃんが
アレルギー症状を発症するきっかけになる『IgE』を作らない体質になるかもしれない」
ということ(と岡パパは簡単に解釈してます)。
元々、私達の身体の免疫のシステムとして備わっているモノですが、
身体に無害なものにも過敏に反応してしまうのがアレルギー症状です。
「mIgE陽性B細胞」に対し薬を作用させて、
『IgE』をほとんど作らない体質になることで、
一般的な花粉症やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどに
なりづらくなるかもしれません。
本当に防がなければいけないモノまでスルーしてしまうようなことも起きず、
安全にアレルギー体質になることを防ぐことができるのであれば、
これほど嬉しいことはありません。
アレルギーの仕組みを解明し、研究が進んでいけば、
妊娠中の方(これから生まれてくる赤ちゃん)だけでなく、
今現在アレルギー症状で悩んでいる方の根本的な治療にも繋がっていくかもしれません。
そんな未来が、もうすぐそこまで来ているかもしれませんね。
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