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written by 岡パパ
食物アレルギーを持つ方は、アレルゲンとなる食材を摂取するすると、アレルギー症状を発症します。重篤な場合は肌に触れるなどするだけでも重いアレルギー症状を発症することもあり、注意が必要です。
乳幼児期、学童期のお子様に食物アレルギーをお持ちの方が多いことから、保護者の方は「子供がアレルゲンを誤食しないように」と、毎日のお食事にも気を付けなければいけません。
TVや雑誌などで食物アレルギーを扱うことが増えてきたおかげで、「食物アレルギー」という言葉の認知度は拡がってきたように感じます。しかし、その理解度はまだまだ低いと言わざるを得ない状況が多くあり、時にはトラブルも起きてしまいます。
今回は、そんな食物アレルギーならではの悩みをズバッと解決するスーパーヒーローの活躍を描いた漫画をご紹介します。
グラハム子さん『ダルっとババキュア』
(画像はグラハム子さんのTwitterより)
Twitterにて、ご自身が描かれた漫画作品などを掲載されているグラハム子さん。
グラハム子さんのTwitterはこちらから
日常に潜む「もやもや」とした悩みや納得できないことを解決してくれるスーパーヒーロー『ババキュア』の作品が注目を集めています。
その中で食物アレルギーについて取り上げていただいた作品がありましたので、ご紹介します。
(本作品はグラハム子さんに掲載のご許可を頂いております。無断転載等おやめ下さい)
作品をご覧になられて、いかがだったでしょうか?
食物アレルギーを持つお子様のご家族の方は「あるある!こんな状況!」と、共感される方も多いかと思います。
お子様の祖父母世代(60代、70代~)の方々の中には、なかなか食物アレルギーの怖さをご理解いただけない方もいらっしゃることがあります。
「私達が若い頃は、食物アレルギーなんて無かった」は、良く聞くセリフですね。時には聞きかじった情報を取り出して「ちょっとくらい食べさせた方が早く治るらしい」といった危険な行動を取ってしまう場合もあります。
自分がとった行動が、どれだけ危険な行動なのかをわかってもらうために、ババキュアたちは祖父母世代にも身近な『花粉症』を例に取り、食物アレルギーへの理解を促します。
また、これもよくありがちですが、お子様の食物アレルギー対応はお母さんに任せっきりで、お父さんの理解度や対応に温度差を感じることがあります。
「悪気があったわけではないんだから」
「命に別状はないんだから」
そんな他人事のようなセリフに、時には怒りを覚えてしまうお母さんもいらっしゃるかもしれません。
その言葉を聞いたババキュアたちは、お父さんのノートPCを水浸しにします。
「悪気があったわけではないのよ」
「命が無くなるわけではない」
同じ言葉をお父さんに投げかけて、お父さんに自分の認識と言葉がどれだけ危うい状況を創り出す可能性があるのかを理解させるのでした。
この漫画を見た方々からは、「スッキリした!」「うちの親にも読ませたい!」といった多くの声が届いています。
ババキュアたちがお姑さんや旦那さんにとった「その人にも興味・関心を持ってもらえる事を例として出し、自分事として共感・理解・気づきにつなげる」という行動は、実に効果的な方法だと感じました。
食物アレルギーという言葉は知っていても、どこか他人事に思っている人に、その重要性、危険性をご理解いただくのに、ただ言葉を並べても、その人に興味がなければ効果は薄いでしょう。
自分事として感じ、共感・理解・気づきを得てもらう為に、興味・関心を持ってもらえるようにすることは様々な場面で応用が利きそうです。
食物アレルギーは、1人1人でアレルゲンとなる食材が異なる、発症するアレルギー症状も異なる、外観からはアレルギーの有無があるかどうかわからない等から、理解していくのは難しく、間違った情報を信じてしまうこともあります。
時には、夫婦間や祖父母などとの間で、その理解度の差や対応への温度差からトラブルが起きることもあります。
そんな時、スーパーヒーロー『ババキュア』がとってくれたように、相手に興味・関心を持ってもらえるようにすることができれば、食物アレルギーへの対応についてみんなで協力して行っていくことができるかもしれませんね。
グラハム子さんのTwitterはこちらから