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written by 岡パパ

 

食物アレルギーを持つ方は世界中で増加傾向にあります。
中には、アレルギー症状が重いため、誤食してしまうと
命の危険に関わる症状を発症する方もいらっしゃいます。


(画像はイメージ)

今回ご紹介しますのは、イギリスで起きた悲しい事故を
二度と起こさない為に、社会を動かし法改正にまで繋がったお話です。

 

ゴマに重度の食物アレルギーをお持ちだったナターシャさん(当時15歳)は、
2016年にヒースロー空港にてサンドイッチを購入しました。

ナターシャさんは、サンドイッチの原材料情報にゴマが書かれていない
ことを確認しました。
(原材料情報に書かれていない=サンドイッチの材料にゴマが使われていない)

ナターシャさんがサンドイッチを食べた後、機内で体調が急変
重いアレルギー症状を発症し、エピペンを打つなどの緊急対応がされましたが、
本当に残念なことにフランスの病院にてお亡くなりになりました。

対象となったサンドイッチには、パンにゴマが使用されていましたが、
表示されておらず、成分表示が誤っていたとのことでした。

現在のイギリスの法律では、店舗にて製造・放送・販売されている食品について
原材料表示が義務付けられておりません。

 

ナターシャさんのご両親は声明で、
「食品メーカーや小売業者は長い間、アレルギーを持つ人々の命で
『ロシアンルーレット』に興じすぎた。
食物アレルギーを持つ多くの方にとって、体調不良を引き起こすアレルゲンを
含む食品を販売するのなら、メーカーには顧客に情報を伝える公的、倫理的、
法的な義務がある。
私たちが常に耐えている耐え難い悲しみを、他の家族が経験せずに済むのであれば、
これらは無理な要求ではない。
有意義な変化を生み出し、人命を救う転機となって欲しい」
とお話されていました。

 

この事故をうけて、イギリスにて食品のアレルゲン表示を厳格化する
法案が提出されました。

店舗で製造・包装・販売される食品のラベル表示については、
現在4案が提示されています。

・すべての原材料を記載
・アレルゲンのみ記載
・消費者に必要な情報は「スタッフにお尋ねください」という記載
・アレルゲン情報についての消費者とのコミュニケーションを促進する

マイケル・ゴーヴ環境・食糧・農村地域相は、
ナターシャさんのご両親がこの法案のために行った「勇気ある行動」に敬意を表し
提出された法案を「ナターシャ法」と呼んでいます。

ゴーヴ氏は、
「ラベル表記が分かりやすくなり、企業に一貫したルールが適用されれば、
イギリスでアレルギーに苦しむ人が食品の安全性に信頼を置くことができるようになる」
とお話されています。

 

今回のような原材料の表示漏れによって、不幸にも重いアレルギー症状を発症し
命を失ってしまうこのような事故が二度と起こらない為にも、
法律が整備されていきアレルギーで悩む多くの方々が毎日を健やかに
過ごしていけるような社会になっていくことを願っています。

 

記事参照元:iRONNAはこちらから