以前より、腸内環境と人間の免疫の働きについて注目され、多くの研究機関で調査・研究が行われています。

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「腸は免疫力をつかさどる臓器である」とまで言われるくらい、重要な役割を行っていることが分かってきました。

中でも、腸内にある1000種類とも言われる腸内細菌の中には、免疫力を高める効果が期待できるものもあると言います。

健康や美容といった観点でも、腸内環境を整えることは注目されており、「腸内フローラ」や「腸活」といった腸内環境を整えるような食生活などを取り入れていらっしゃる方もいると聞きます。

さて、そんな腸内細菌の群れ『腸内フローラ』の乱れが、卵アレルギーと関係があることを、関西医科大学の研究チームが発見しました。今回の研究結果から、腸内環境を改善することで、食物アレルギーの予防や治療につながる可能性があると期待されています。


(画像はイメージ)

 

先述したように、腸内細菌と免疫については密接な関係があると注目されています。例えば、酢酸やプロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸をはじめとする腸内細菌の産生物は、宿主の免疫にも影響を与えているとされ、健康に良い様々な働きをすることが明らかとなってきています。短鎖脂肪酸は、リンパ球の一種であり、過剰な免疫応答を抑制する役割を有する『制御性T細胞』の分化誘導などを介して、免疫寛容においても重要な役割を担っているのではないかと考えられています。

関西医科大学の研究チームでは、この腸内細菌と免疫の関係に着目し、腸内環境の乱れがアレルギー疾患の発症に関与している可能性があるとして、鶏卵に食物アレルギーを持つお子様と持たないお子様における腸内細菌叢の多様性、構成菌目、酪酸産生菌の割合の検証が行われました。

グループ1:鶏卵アレルギーを持つお子様
グループ2:鶏卵アレルギーを持たない健康なお子様

まず、グループ1においては、年齢・性別による腸内環境の差は確認されませんでした。ところが、グループ2と比較するとグループ1は腸内フローラの多様性が低く、また『酪酸産生菌』の割合が低いことがわかりました。この『酪酸産生菌』の割合は、グループ2に比べて約3分の1程度であることがわかりました。


(画像はイメージ)

今回の研究結果から、卵アレルギーを持つお子様の腸内では、卵アレルギーを持たないお子様と比較して『酪酸産生菌』が減少していることが明らかになったことより、腸内フローラをより良い状態に改善させることで、食物アレルギーの新しい予防法・治療法の開発に繋がることが可能性があります。

生地参照元:

Yahooニュースはこちらから

マイナビニュースはこちらから

 

今までも、腸内環境を整えることとアレルギー症状の改善については注目され研究がされていましたが、個々の食物アレルギー(今回は鶏卵アレルギー)に対して、具体的にどんな腸内細菌が不足しているかがわかったのは、食物アレルギーの予防・治療に大いに役立つのではないかと期待が持てます。

例えば、『酪酸産生菌』の割合を通常状態まで高めることで、鶏卵アレルギーの症状改善などが期待できるのであれば、『酪酸産生菌』の割合を高めるにはどうすれば良いのかを考えれば良いのではないでしょうか。それは毎日の食事などで増やしていくのか?または薬を飲むなどすることで増えていくのか?そして、増えた『酪酸産生菌』を定着させていくにはどうすれば良いのか?といったことを研究していくことで、鶏卵アレルギーの予防や症状改善につながるのではと、岡パパは考えました。

今回の研究がさらに進み、近い将来に個々の食物アレルギー症状改善につながる予防・治療法が確立されていくことを願っています。

 

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