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written by 岡パパ

 

食物アレルギーがあるからこそ、できた「経験」。
食物アレルギーがあるからこそ、見えてきた「変えなくてはいけない課題」。
食物アレルギーがあるからこそ、叶えたいと思う「夢」。

食物アレルギーをお持ちの方々が、そうした想いを声に出して、世の中の人々に伝える『食物アレルギードリームプラン・プレゼンテーション』が、8月8日に開催されました。

 

食物アレルギー・ドリームプランプレゼンテーション


(画像はイメージ)

食物アレルギー・ドリームプランプレゼンテーションのHPはこちらから

 

本イベントにて発表された方々のお話の概要と、岡パパが感じたことなどをお伝えしていきます。

本日は登壇者全7名のうち、4名の方をご紹介します。

 

①「お弁当改革プロジェクト」
 発表者:あん さん


(画像はイメージ)

卵や落花生、大豆といった多品目に食物アレルギーを持つあんさんは、学校給食や外食時にお弁当を持っていっています。朝という時間が限られた中で毎日のお弁当作りはとても大変!特に食物アレルギーを持つ場合は、アレルゲンとなる食材を使わずにお弁当を作らなければいけません。普通なら、お気に入りの冷凍食品のおかずがあれば、時間短縮ができて少しでも楽になれるのに、食物アレルギーに配慮された冷凍食品というのは、なかなかお目にかかることが出来ません。

そこであんさんは、『今までになかった冷凍食品が欲しい』と発表してくれました。

・彩り豊かなオカズ
・特定原材料28品目不使用
・自然解凍して食べられる
・デザートも欲しい

こんな冷凍食品があれば、毎日のお弁当作りも楽になるし、お弁当を楽しみながら食べることが出来ます。

>本当にそうですよね。卵、乳、小麦といった代表的な食材に食物アレルギーがあると、お弁当のおかずは、ほとんど手作りしなければいけないので、とても時間がかかってしまいます。また、レパートリーも少ないので、毎回同じお弁当になりがち。そんな時に、あんさんが「欲しい!」と言っているような冷凍食品があれば、毎朝のお弁当作りも楽になりますし、「今日はお弁当は何だろう☆」といった、ワクワクとした気持ちで食べることが出来ます。こうした希望を叶えてくれる冷凍食品が開発され、一般的なスーパーで購入できるようになる日が来てくれると、私も嬉しいです。

 

②「アレルギーの子供の宿泊行事をサポートしたい」
 発表者:伊藤 高帆さん


(画像はイメージ)

卵、そば、落花生、エビなどの多品目に食物アレルギーをお持ちの伊藤さん。学校生活の中で、アレルゲンを誤食してしまいアレルギー症状を発症してしまったことから、修学旅行に行くことが出来なかったという思い出があります。修学旅行は、小・中・高それぞれで1回しか行けない貴重な体験。食物アレルギーを持つ人にも、安心して安全な修学旅行に行けるようにするにはどうしたらイイのか?

伊藤さんが考えたのが、アレルギーっ子と学校側、宿泊先との間で橋渡しをしてくれる『コンシェルジュ』を設けるプランです。食物アレルギーをお持ちのご家族が、学校や宿泊先にアレルギー対応について質問や要望を出すとき、どうしても「迷惑にならないかな?」「なんだか申し訳ないな」と思ってしまいます。でも、食物アレルギーへの対応について、双方のコミュニケーションを取ることは、とっても大切です。そんな時に役に立ってくれるのが、上述した『コンシェルジュ』。「アレルギー情報を病院に伝える」「ホテルと連携し、アレルギー対応、対応食の原材料確認をする」「緊急連絡網を共有する」といったことをすることで、1人1人に丁寧に向き合うことができ、アレルギー当事者と事業者の双方の意見を聞くことができます。これにより、安全で最良のプランをカタチにすることが出来ます。

>小・中・高などの宿泊学習は、本当に大きな課題の1つです。宿泊先でのお食事はもちろんですが、宿泊先以外でのお食事についても考えなくてはいけません。多品目に食物アレルギーがある方や、アレルギー症状が重篤な方には、「保護者の方が毎食分お弁当を届けた」といった対応をされているお話もお聞きします。安全第一が優先事項であることはもちろんですが、折角の修学旅行ですから、思う存分に訪れた地域の景色や風情、歴史などを体感していただき、そして美味しいお食事も食べてもらいたいものです。そんな時、伊藤さんが提案されているような『コンシェルジュ』という方がいてくださったら、保護者の方はもちろん、引率される先生方も安心感が増すのではないでしょうか。食物アレルギーをお持ちのお子様は年々増加傾向にあります。ぜひ、こういった取組が実現して欲しいです。

 

③「アレルギーの人でも行けるカフェを作りたい」
発表者:木村 真弓さん


(画像はイメージ)

卵に重い食物アレルギーを持つ木村さん。外食時には、いつも同じお店の同じメニュー。時に違うお店に入ってみても、アレルゲンが使用されているためにたべたくても食べることができません。「食物アレルギーがあっても、オシャレなカフェでスイーツを食べたい!色んな果物がのって、クリームたっぷりの美味しいスイーツが食べたい!」

そんな木村さんの夢は、アレルギーを持つ人が、食べたいものの中から食べることのできるカフェを開くこと。その夢を実現させるために、今は木村さんの食物アレルギーに配慮して下さるお料理教室に通って、お料理の勉強をされています。「カフェができたら、メニューに入れたいのは『パフェ』!」という木村さん。お料理教室で食物アレルギーに配慮したパフェを作った時には、今までの想いが込められた大きな大きなパフェを作ったそうです。

「家族で来てもらって、たくさんの人を喜ばせたい。アレルギーで困っている人を笑顔にしたい!」木村さんはカフェを京都と若山にオープンさせる構想も持っていらっしゃいます。

>パフェ、美味しいですよね!食物アレルギーがあっても、食べたいものを好きなだけメニューから選ぶことができるというのは、本当に幸せなことです。ご自身の夢を実現させるために、お料理教室に通ってお料理を作っていらっしゃるのも素晴らしいですし、お店をオープンさせる場所まで計画されていらっしゃるので、実現に向けて1歩1歩進んでいらっしゃるのがわかります。
お店がオープンしたら、岡パパも家族みんなを連れて、木村さんのカフェに行って、パフェを食べてみたいです!

 

④「みんなちがってみんないい」
発表者:楠井 花歩さん


(画像はイメージ)

卵、乳、小麦に食物アレルギーを持つ楠井さん。外食をするときには「早く帰りたいな」「いやだなぁ」「恥ずかしいなぁ」といった想いをされることがあります。それは、(チェーン店などの)外食店で楠井さんが食べることができる食物アレルギーに配慮されたメニューは、お子様向けのメニューが多く、量も少ない上、やはり年齢が上がっていくと「お子様メニュー」と注文するのも恥ずかしいと感じてしまいます。また、コンタミ防止のため、低アレルゲンメニューは温めて直ぐに出てくることもあるので、周りの人と同じタイミングで食べることも難しいのです。オシャレなデザートなどを写真に撮ってお友達とお話したいのに、そもそもアレルギーに配慮されたデザートが少ない・・・

そんな楠井さんが訪れて、一番うれしかったのは『びっくりドンキー』の低アレルゲンメニュー。大人の方が食べても満足できるボリュームな上に、みんなと同じタイミングで食べることが出来ることに、大変感動したそうです。

楠井さんは、外食店にこんな要望を伝えています。

・レストランのセットメニューに「大人も食べることのできる(グルテンフリー)米粉パン」を加えて欲しい。
・うどんの麺や天ぷらの衣を、小麦のものと米粉のものを用意して欲しい。
・ハンバーガーのバンズを小麦のものと(グルテンフリーの)米粉の物を用意して欲しい。
・揚げ油を別けて欲しい。

食物アレルギーがあるからって、狭い選択肢の中で特別扱いされるではなく、みんなと一緒に、同じ様に、選んで食べて楽しむことのできる時間を過ごしたい。それが楠井さんの想いです。

>(チェーン店などの)外食店で用意されている低アレルゲンメニューは、お子様向けのメニューが多いですね。最近では大人の方でも食べることのできるメニューを用意してくださるお店も少しずつ増えてきましたが、それでもメニューの選択肢が少なく、いつも同じものになりがちです。楠井さんが要望されているように、ちょっとしたカスタマイズをすることができるようになれば、それだけでも食物アレルギーをお持ちの方が外食を楽しむことが出来るようになるかもしれません。
また、欧米などの海外では、グルテンフリーやビーガン、宗教上の理由などでのお食事の制限などといった「食の多様性」が寛容に受け止められているとお聞きします。日本でも食の多様性が受け入れられていき、楠井さんが要望されているような色んな選択ができるようになっていくとイイですね。

 

本日は、全登壇者7名のうち、4名の方の発表についてお伝えいたしました。

どのお話も「そうそう。こ~ゆ~商品・サービス・お店が欲しい!」といったものばかりです。私達が普段感じている・考えていることを、ハッキリと言葉にして発信してくださいました。また、「無いのなら私が作る!」と、熱い夢についても発表していただき、心から応援したいと思えました。

次回は、残り3名の方の発表についてお伝えします。お楽しみに!