アレルギー対応レシピが盛り沢山!岡夫婦Youtubeチャンネルこちらから
チャンネル登録お願いします!

岡夫婦のFacebookページこちらから

written by 岡パパ

 

三重県津市の市教育委員会では、市内の小中学校、幼稚園の給食の食物アレルギー対応について
独自のマニュアルを作成し、今年度から運用を始められました。


(画像はイメージ)

過去には、食物アレルギーを持つ児童は「食べられる量だけ食べる」という対応を取っていましたが、
新しいマニュアルでは安全性をより重視し、「食べる」か「食べないか」のどちらかになります。

この新しいマニュアルに従い学校給食を変えると、
食物アレルギー症状がそれほど重くない児童にとっては、
今まで食べることができていたメニューを食べることができなくなってしまいます。

食物アレルギーを持っていても、給食の楽しみを奪わないようにする為に、
代表的なアレルゲンを使わないメニューになるように工夫をされています。

例えば、大人気メニュー黒糖パン


(画像はイメージ)

こちらには少量の卵の成分が含まれています。
卵入りのおかずを食べられない児童も、黒糖パンなら味わえるケースがありました。
しかし、新しいマニュアルになってからは、
卵に食物アレルギーを持つ児童は、卵入り食品は全てに食べることができなくなります。

今まで食べることができていた大好きなメニューを食べることができなくなるのは、
とても悲しいことです。

このため今年度からは、
卵成分を含まない黒糖パンに切り替える対応をされました。
他にも、マヨネーズを卵成分を含まないマヨネーズ風調味料に替えるなどの
工夫がされています。

 

この様に「できるだけ代表的なアレルゲンを使用しない」という対応をすることで、
給食調理中のアレルゲンの誤混入や配膳時の誤配膳などを防ぐことにも繋がります。

 

新しいマニュアルでは、その他にも下記の様な安全策を入れ込んでいます。

・アレルギーを持つ児童は、医師の診断を受けて「管理指導表」を作ってもらい、
年1回以上、学校・園に提出する。

・配膳は複数の教職員らで確認してミスを防ぐようにする。

・アレルギーを持つ子の有無にかかわらず、
校長らをトップとする対応委員会も各校や園に常設して情報共有する。

 

『安全性』に注意しすぎると、場合によっては「過剰な対応では?」
受け止められかねません。

ですが、津市のような、安全性を考えた上で、児童の楽しみも奪わないような
対応方針であれば、保護者もお子様も大きな不満を抱くことなく
学校生活を送ることができるかもしれませんね。

 

記事参照元:朝日新聞デジタルはこちらから