9月9日に行われた第5回アレルギー対応スイーツコンテスト2023決勝審査。
昨日までに、プロ部門・学生部門にて決勝審査に進出された作品についてご紹介しました。
リンク:第5回アレルギー対応スイーツコンテスト2023プロ部門作品紹介
リンク:第5回アレルギー対応スイーツコンテスト2023一般部門作品紹介
今回は、学生部門にて決勝審査に進出された作品について、(岡パパの食べた)感想を添えながら、結果をレポートさせていただきます。
<目次 Contents>
第5回アレルギー対応スイーツコンテスト2023学生部門
決勝進出作品
作品名:Eggplan Tatin
タルトタタンとは『りんごのお菓子の最高峰』とも言われるフランスのスイーツなのだそうです。過去の本コンテストの作品にも、リンゴのタルトタタンが受賞されたことがありました。
しかし、こちらの作品は、ただのタルトタタンではありません!なんと!リンゴではなく『ナス』を使ったタルトタタンなのです!
作品応募者様の地元:広島県で採れた野菜のナスを使って、「誰でも食べられる野菜スイーツ」を考えてきてくださいました。
これはどんな味や香り、食感になるのか想像ができず、好奇心がムクムクと膨れ上がります。
ナスの色を連想する鮮やかな紫色のシロップは、ナスの皮を煮詰めてレモン汁を加えて紫色を出すという、学生さんらしい着眼点と工夫により表に出しています。
ナスのえぐみなどは調理によってしっかりと抜かれており、ナス嫌いな方でも美味しく食べることが出来るようになっています。
土台になっているのは、珍しい米粉で作られたパイ生地!グルテンフリーで作るには難易度の高いパイ生地のサクサクとした食感を見事に再現していました。
ナスの柔らかな果肉が口の中で溶け、パイ生地のサクサクとした食感も味わえます。
スイーツにナスを使うという大胆な発想でありながら、スイーツとしての完成度を高めた見事な逸品です!
決勝戦進出作品
作品名:Rose ロゼ
見ているだけでうっとりするような見事な外観なこちらの作品。
事前にリサーチをして「チョコレートが好き!」という方々が多いことから、チョコをメインにした作品を考えられました。でも、チョコレートを使ったスイーツというだけではありません。
スポンジ、クランブル、クリーム、ガナッシュなど何種類ものパーツにそれぞれ異なった味や香りのチョコレートを使い、それでいて全体としてまとまるように工夫がされています。
岡パパが特に驚いたのが、ライチをチョコレートに合わせたガナッシュ。ライチのさわやかで繊細な香りと味わいはそのままに、チョコレートの香りとコクが加わるという、なんとも不思議な味に驚きでした!
チョコレートをメインとすると、場合によってはしつこさにも繋がりかねませんが、ライチの他にもグレープフルーツを使うなどすることで、食べるほどに口の中がスッキリさわやかな爽快感に包まれながらも、しっかりとした満足感があり、非常に高度なバランスがとられた作品でした!
学生部門 準優勝
作品名:くりま
作品応募者様は韓国から製菓を学びに来られたとのことで、母国と日本のスイーツ事情やアレルギー事情もリサーチして作られました。
これから秋に向けて美味しくなっていく『栗』をメインに作られたこちらの作品。
食べるのがもったいないような美しい外観ですが、心を鬼にしてフォークを入れます。フォークがスッと通る柔らかさと、口の中でとろけていく食感はお見事!それでいて、時折顔を出すライスパフのサクサクッとした食感がアクセントになり楽しませてくれます。
何よりも素晴らしいのは、栗の濃厚な味わいと旨味が口の中イッパイに広がっていくのをしっかりと感じることができること!
一口食べただけでもガツンとくるコクと旨味ですが、甘さを控えめにしているからか、後味はスッキリしており、パクパクと食べることが出来ます。
栗の存在感をしっかりと出しつつも、飽きのこないように上手に調整された甘みとのバランスが素晴らしいです!
お見事、準優勝です!
学生部門 優勝
作品名:タルト・カラメル・エ・オランジュ
製菓学校に通う学生さんですが、実は体調不良により小麦・乳製品を食べることが出来なくなってしまったとのこと。
小麦や乳製品を使う機会が多い製菓学校で学ぶのは大変なこともあるでしょうが、だからこそ今回のコンテストでみんなに食べてもらえる作品を作りたい!とエントリーしてくださいました。
カラメルのほろ苦い香ばしさを感じさせる香りが食欲をそそります。
食べる前は、「カラメルということは、甘さが強いのかな?」と思っていましたが、口にしてみると全く違う!
カラメルの香りとコクはそのままに、オレンジピールの香り、柑橘系特有のさわやかさがが合わさって、全くしつこさを感じさせません!
このカラメルとオレンジピールの組み合わせは、食べれば食べるほどクセになる味わいです。
土台となるタルト生地については、ザクザクっとした食感になっており、クリーム生地との対比があって食感のアクセントになっていて飽きさせません。
濃厚でコクがありつつも、後味がスッキリしており、かつ食べ続けるほどにより一層味に引き込まれるという素晴らしい逸品です!
こちらの作品は、学生部門優勝だけでなく、今回のコンテストでご協賛くださった壺屋総本店様の名前を冠した『壺屋賞』のダブル受賞となりました!!
学生部門優勝!そして壺屋賞受賞のダブル受賞です!!
ということで、今回は学生部門にて決勝審査に進出された作品についてご紹介しました。
ここまで、プロ部門、一般部門、学生部門にて決勝進出された作品についてご紹介してきましたが、今年は特に学生部門の方々の作品の完成度が高いことに、審査員一同大変驚いておりました。
年々、ご応募いただく作品が素晴らしいものになっていくだけでなく、いままで思いつかなかったような創意工夫がされており、本コンテストを開催した実行委員としてだけでなく、作品を審査させていただく審査員としても大変勉強になりました。
ご応募いただきました皆様、開催にあたりご協賛、ご協力いただきました企業様方、WEB投票で応援下くださった皆様などなど、本コンテストに関わってくださいました皆様に御礼申し上げます。
ありがとうございました!!
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