先日、タイトルのように、はじめて娘にエピペンを打ち、救急車を呼んでかかりつけの病院に向かいました。
ことの経緯ですが、岡パパが作ったお菓子に豆乳が含まれていたことからはじまります。
娘は、卵、小麦、非加熱の豆乳を食べると症状が出ます。
加熱の豆乳は普段娘も給食で食べていますし、問題ないものだったんですね。
問題はここからです。
岡ママ「(豆乳)加熱した?」
岡パパ「加熱したよ」
岡ママ「じゃあ大丈夫だね」
加熱方法は、岡パパは電子レンジで大丈夫と思っていた。
岡ママはコンロで火を通して岡パパが加熱していると思っていた。
加熱方法をお互いしっかり確認しなかったんです。
娘が食べてしばらくして、なんかすごく痰が絡む、胸がくるしい、せまくなるような感じがする、いつものあのアレルギーの感じがする、
と言い始めました。
夫婦でお互い、しまった、加熱が甘かったのかとすぐ直観しました。
まずは錠剤の服用で様子を見ていました。
しばらく気持ちわるい、おなかが痛いと休んではいるものの、励ましにきた次女と笑ったり起き上がって遊びはじめたりしはじめ…
あれ、なんだ元気だなと。
じゃあ病院に行かなくても大丈夫そうかなと。
発症から数時間経った夜、夕飯を食べようと、水を飲んだ娘が突然「いたい!」と言い始めました。
ごはんも食べましたが「むねがいたい!」と言って、ほとんど口というか喉に食べ物を通すことができなくなり。
娘は元気ではあるのですが、やむなくスライスチーズのような薄い食べ物を何回もかんで飲み込めばやっとむねが痛くないということがわかり…。
でも、明らかにいつもより回復に時間がかかっている…。
まずいのではないか。
そう思って、かかりつけの病院に連絡をし、指示を仰いだところ
すぐに当直の先生が電話越しに出ていらして、「すぐにエピペンを打って救急車を呼んでください!」
きた。
ついにこの時がきたか。
やはりまずかったのか、自分がいけなかったのかなど、思い返している暇はあの時の岡ママにはありませんでした。
思い返しても非常に淡々としていたと思います。
「エピペンうつよ」
リビングで静かに家族に伝えました。
岡パパは泣きながら、娘を抱っこしてさすっています。
娘はびっくりして泣いています。
エピペンの青キャップを取ってから、エピペンを打つ位置を確認して打つまでおよそ1分~1分半。
もっと間髪入れず素早く打たなくてはいけなかったんだろうと思いますが、この位置で合っているのか、
シミュレーションして打っていた時の力加減でちゃんと針が入るのかなど、余計な事が頭をよぎります。
意を決して打った時の娘の声は、一生忘れないでしょう。
そして打った時の感覚も一生忘れないでしょう。
泣き叫ぶ娘をパパに任せ、エピペンをそばに置いてすぐ救急車を呼び、支度を次女にも手伝ってもらって、娘と岡ママで病院へ急行しました。
レントゲンを撮っていただいたところ、肺がいつもよりもふくらんでいて二酸化炭素がたまっている状態であると診断が出ました。
おそらく気管支にまだ炎症が起きていること、1~20%の割合で再びアナフィラキシー(二相性反応)が起こる可能性あることもあり、
娘は入院をすることがその場で決まりました。
点滴、注射など針がエピペンの他、何本も娘の腕や手に痕が残っているのを見ていると、岡ママも気分が落ち込みます。
娘が先生と話す中で、家にいた時よりも、気持ち悪さなどは少しずつ取れていることがわかり、エピペンが効いてきていますねとこと。
エピペンを打ってよかったこと、二相性反応を防ぐために、ステロイド注射をさらに娘に1本打ってくださり、
入院してその後しばらく経過も見てくださるとのことだったので、やはり病院に連れてくることができてよかったと、岡ママもようやくほっとしました。
病院へ着いても娘は元気でした。
「おかあさん、エピペン打ったあと、まだいたいんだけど」
点滴や処置を待っている間、ずっと娘にぶつぶつ文句を言われました。
痛かったよね、そうだよね。
自分が出せる力を振り絞って渾身の力で娘のももにさしたんだから。
ごめんを娘に言うと泣いてしまいそうなので、ごめんはしばらく言わないでいました。
翌日に退院し、その日は学校を休んでしばらく二相性反応に注意し、娘の様子を見ていましたが、なんとか何事もなく、
娘はまた学校へ行き始めています。
いや、正確にはまだどうも気管支の調子は戻っていないようで、食べるときになんだかのどの通りが前より悪い気がする、せまい気がするというような
ことを言っているので、今もまだ娘の様子には注意しながら生活しています。
でも昨年、エピペンも打たず病院にもいかずでそのまま過ごしていた時よりは、気持ち悪い、胸が痛いの症状がすっとなくなっているようで、
明らかに病院へ連れていった後のほうが娘の回復が早かったです。
迷うくらいならエピペンを。病院に相談を。
すぐにエピペンを打つことに抵抗がある場合でも、病院や119番への相談ならハードルも低くなると思います。
2つの症状が出た時にはエピペン打つべきなのですが、迷う場合には病院に電話をするのもありです。
食品表示と使用されている食材の確認は怠らないこと。
そして手遅れにならないうちに、自分のお子さんがアナフィラキシーが出た場合、放っておくことだけはせず、
迅速に対応していきましょう。
上記はすべて私たち夫婦への戒めでした。
最後に…アナフィラキシーの二相性反応について以前教えてくださったのは、私たちの読者様でした。
二相性反応が出た時のことを考えると入院したほうが安全というお話をその方から以前伺っていたので、
今回の娘の入院決定も慌てずに岡ママ、対応することができました。
その方には心より感謝しております。
読者のみなさまのコメントにいつも私たち夫婦は救われています。
なかなか感謝の気持ちがいつもお伝えできていませんが、この時ほど、いままで身につけてきた知識やみなさまからの情報を
ありがたく思ったことはありません。
いつも読んでくださっているみなさま、コメントをくださっているみなさま、本当にありがとうございます。
↓アナフィラキシーの二相性反応について少しですが記載が以下にあります。
興味のある方はご参考ください。
参考:一般社団法人 日本アレルギー学会 アナフィラキシーガイドライン
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